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須城董子

須城董子

【概要】

旧旗本家の息女。父は彰義隊に加わり死去。すぐに母も病死。

兄藤一郎に育てられ、大の兄っ子となり、兄のためならば何でもする。

明治の女性として、常に進歩的な発想を持ち、好奇心も旺盛。

イメージは凛とした椿の花。

落ち着いた朱を着こなし、少女と大人の狭間で揺れ動く年頃。

鹿鳴館で円舞を踊ったギルに惹かれていく。

ギルバード

ギルバート・サチャウェン

【概要】

英国大使付き武官として来日。

日本にて「美少年」として伊藤首相夫人梅子などに可愛がられている。

須城兄の友人。ピアノが得意。

穏やかで一途。にこやかな人。どことなく中性的。

円舞を踊った董子に惹かれるが、本国より帰国命令が届く。

深草高道

深草高道

【概要】

後に董子が夫と選ぶ人物。薫子ら三人の子供の父。

名門華族旧家深草家の若き当主。侯爵。先祖は「小野小町」に

百夜通いをした深草少将に繋がる。

顔に火傷を負って以来、人嫌いとなり偏屈者と呼ばれている。

趣味は骨董集め。前妻は火傷を傷を見て逃げ帰ったらしい。

侯爵として黒く長いマントを翻し颯爽と優雅に歩く。

須城藤一郎

須城藤一郎

【概要】

幕末の折、慶応義塾で英語を学び、以来貿易会社を経営。

当時の最先端の道を行く人。

旧家からは「成りあがりもの」と影口を叩かれている。

会社を背負う厳しさもあるが、だが若さゆえの甘さをも匂わせる。

両親亡きあと、妹を父代わりとして育てたため董子を「溺愛」している。

野々宮東摩

野々宮東摩

【概要】

須城家の書生。

貧乏な家の出身で、自らの才覚により力を手にしのし上がることを

考えている。そのための手段は厭わない。

有能かつ、董子にはやさしい「兄」のような人だが・・・

優しさと冷酷さの二面性を持つ。

伊藤博文

伊藤博文

【概要】

維新三傑の死後、その立ち回りの良さで表舞台に立った人物。

須城藤一郎と仕事上の付き合いがある。

私的と公的な両面の顔を持つ。妻梅子に頭が上がらない。

女性の噂が絶えず、箒公とも呼ばれている。

後に初代内閣総理大臣。

伊藤梅子

伊藤梅子

【概要】

伊藤博文の正妻。もと下関の芸者。維新後に博文の後妻となる。

良妻賢母の賢婦人として名高い。

毅然と女帝肌のした女性。進歩的な考えを持つ。

世話好きのやさしい一面があり、だが夫の女狂いほとほと愛想を

つかしながらも、自由気ままに生きている。

二女の母。後に妾の子も引きとり育てる。

かの日の写真董子編のキャラは、 彩謳の厘子サマにデザインしていただきました。